「今日はよく降るなあ」

 アニランの呟きは静かな部屋の空気を少し振るわせただけで終わった。
 部屋にいるのは二人だけれど、一人は眠っている。

「……会いたいねえ、オウシ…?」

 皆と別れた日も、確かこんな風に激しい雨が降っていた。

 イリュウとエイキは多分今も二人でいて。
 エジはまた悪さでもして牢にでも繋がれているだろう。
 あの子は……。

「名前、聞き忘れたなあ…」

 見かけない子がいて驚いたのは、確かアタシとエジの二人。
 オウシは知っていたみたいで、エイキに頷いていた。

 向かいのソファで眠るオウシを見ていると自分にも眠気が襲ってきたみたいだ。

「明日は、晴れるかなあ…?」



 約束の日は、来年の明日。
 少しでも平和に暮らせることを祈って目を閉じた。


from [The Partner chap.2]
(書けたらいいな)
次は「う」